同志社VS早稲田
「『楽しくて、苦しくて、美しい』それがラグビー(楽苦美)だ」
学生時代にラグビー同好会の先輩から入会の勧誘を受けたときだったろうか、そう聞いたのを思い出した。
“One for all, all for one.” はラグビーの精神としてよく聞くが、そもそもはドイツの保険学者マーネスが、経営の基本理念として「共存共栄・相互扶助の精神」を表わしたものらしい。
「ラグビーは、少年をいち早く大人にし、大人に少年の心を忘れさせない」は、元フランス代表主将のジャン・ピエール・リーブの言葉だ。
ラグビーボールが楕円形をしているのは、たった一度の不規則な弾み方によって勝敗が一転してしまうという、技能や実力に加えた“運”、言わば「勝利の女神のきまぐれ」に対して寛容であることの象徴なのかも知れない。
ラグビーに関して人口に膾炙する言葉があるが、人生訓に通ずるものが多く、単なる娯楽としてのスポーツとしては納まりきらない哲学性がそこにはありそうだ。
しかも「同志社‐早稲田」戦は、「慶応‐同志社」戦に次ぐ歴史ある対戦である。
5/29(日) 13:00 徳島市球技場で繰り広げられる、実力と哲学と幸運の結晶をその眼で確認して頂きたい。
※応援のための小旗もご用意してま~す。